取付け方法
ガバナーを袋から取り出す前にバネの欠損、商品に不具合ないか確認してください。開封後の保証はありませんのでよく確認後開封してください。 
裏側の凹みにある細いロールピンがカムシャフトに当たって収まりが悪い時はドライバーなどで押してやるといいです。
ダイナSのセンサーローターは近年ハマりがキツイ物が多くそのまま組むとウエイトが開いたまま戻らなくなり最悪骨折などの怪我をする事があります。
ガバナーにストレスなく装着できるようにリーマーで穴を拡げたり切り欠きをヤスリで削るなどして取り付けてください。
タマムラモータース では8.95ミリのリーマーを通したあとホーニング仕上げ、切り欠き部分はヤスリで仕上げています。
この動画のようにストンと落ちて僅かにガタがあるくらいに調整してください。

ご自分で調整できない場合先にタマムラモータースへローターを送っていただければ調整してNSGに組み込んでの発送も可能です。その場合プラス2,000円いただきます。
その場合商品選択時にオプション選択で【ダイナSセンサーローターフィッティング加工 2,200円(税込)】を選択いただければ折り返し詳細メールを送ります。
ウエイトを指で開いてみてカムカバーに当たらないか確認してください。
純正カムカバーならまず当たりませんが、社外品に変わってると当たるものが多いです。
最終確認は写真のようにウエイト側面にマスキングテープを貼って組み込んで一度エンジンをかけた後ガバナーを取り出しマスキングテープに擦った後、破れがないか確認後使用してください。
ほんの少しでも干渉しているとガバナーがダメになるのでここは慎重に作業してください。
ウエイトの黒い塗装(被膜)はかなり丈夫で少し擦ったくらいでは剥がれないので干渉していても分からないこともありますので必ずマスキングテープを貼っての確認をよろしくお願いいたします。
ウエイトとカムカバーが干渉する場合ウエイトを削るのではなくカムカバー側をリューターなどで削って当たらないことを確認してから使用してください。
少しでも擦れているとヒットした時の微振動でスプリングが折れます。
ポイントプレートの裏を見て取付ボルトが極端に出ていないか確認します。出ている時はヤスリで削り取ります。
出過ぎているとガバナーに当たり破損します。
カムカバーとポイントプレートの間に同梱のスペーサーを写真のように取り付けます。
カムカバーの個体差でベースプレートのネジがスペーサーのネジ穴に干渉する物がありますがその場合スペーサー側のネジ穴をヤスリなどで拡大してネジと接触しないことを確認してから取付け作業を進めてください。干渉しているとネジやネジ穴を痛めます。
スペーサーを入れてガバナー取付ボルトの頭とポイントが写真のように干渉する時は使わないでください。当たる時はベースプレートとガバナーに十分な距離があるのでスペーサーを使う必要はありません。
現在確認できている使用可能ポイントはブルーストリーク、純正、ネオファクトリーのオリジナルの物です。バネの強い物、特にアクセル製の物はNSGの効果を抑制させてしまうので使わないでください。
点火時期調整です。
基本スタティクス(静止状態)でビッグツインはBTDC5度、スポーツスターはBTDC10度(年式によって変わります)に合わせます。

タイミングホールを開けてフロントシリンダーの圧縮上死点マークをタイミングホールの真ん中に出します。
上死点マークはエンジンの年式によって変わるのでご自身で調べて間違いのないようにしてください。また過去にオーバーホールされてフライホイールが年式違いの物が入っている場合もありますのでマニュアルに当てはまらない個体もありますので注意してください。写真は参考資料です。
写真のようにカムの切り欠きが7時の位置がフロントの圧縮上死点付近の位置になります。
13時の位置だとリアシリンダーの圧縮上死点ですのでもう1回転クランクを回してください。

スポーツスターの場合11時の位置がフロントの圧縮上死点付近になります。
タイミングマークはフロントシリンダーの圧縮上死点から動かないようにしてポイントベースプレートを1番遅い位置に移動します(1番左)
この時先にポイントギャップの設定は終わらせておいてください。
ガバナーに付いているカム、ダイナSならセンサーローターは動かさず(触らない)ベースプレートを時計回しに進めます。
ゆっくり右に回してポイントが開く瞬間(テスターなど使ってください)ダイナSならプラグにパチっと火が飛ぶ瞬間でベースプレートを仮固定します。
ポイントのベースプレートですが調整用の長穴が短い物があり稀に適正点火時期に収まらない物があります。その時は別売りのポイントベースプレートをお使いください。
それでも調整できない時はバルブタイミングのズレが考えられるのでプロショップにご相談してください。
仮固定した所で一度写真のようにマーキングします。写真では分かりやすいようにマスキングテープを貼っています。
ビッグツインショベルやビッグツインエボのストック排気量(1200又は1340cc)の場合そこから1.6㍉時計回りに回して進めます。これで点火時期はBTDC5度になります。基本ここから動かさないでOKです。
爪で留めるタイプのディストリビューターの場合1.6ミリ進めるのが難しいので上死点マークをホールから出る直前で固定して点火時期を合わせます。マークが出る直前がほぼBTDC5度になります。ここでセンターのローターを動かさずデスビを遅い方から進めて行ってポイントが開く瞬間に合わせていただければ点火時期調整は完了です。

エボスポーツやアイアンスポーツはスタティクスでBTDC10度となります(年式によって変わるのでご自身で調べてください)ので3.2㍉時計回りに進めてその付近でいい感じを探ってください。いろんな方に試してもらいましたが3ミリ位が調子良い車両が多いです。

ストローカーの場合BTDC0度から2度で合わせてください。
キックしてキックバックこないくらい遅らせると調子良いです。BTDC5度だと早すぎてノッキングも起こりやすいです。
S&Sのストローカーフライホイールの進角マークはBTDC35度になっていますがタマムラモータース では少し遅らせて調整しています。

取付け後は点火時期が正規のタイミングになるのでキャブセッティングが必要になることがあります。
取り付けてアクセルを3/4あたりまでガッバっと開けて元気に加速することを確認してください。
この時点で失速・吹け上がらないなどありましたらメインジェットの変更で良くなることが多いです。
多くの車両に取り付けましたが今までのガバナーではBTDC35度(ビッグツインの場合)まで進んでいなかったので薄めのジエッティングでなんとか走っていた車両が多々ありました。

以上で点火時期調整は完了です。
この合わせ方でエンジンがかからない、ケッチンがくる、調子が悪い場合は間違った合わせ方をしている、バイク自体の不具合(イグニッション不良、バルブタイミングのズレ、キャブセッティング不良)など考えられますのでプロショップに診ていただきましょう。


タマムラモータースでは取り付けに関する個別の問い合わせには応じておりません。
上記の取付け説明を読んで理解できない場合は自分で取り付けをしないでプロショップにお願いしてください。
補償規定でも書いてありますがご自身の取付によるケガ、故障、クレームは一切受け付けません。
心配な方は取付け協力店での購入・取付けをしてください。

タマムラモータースでも車体を持ってきていただければ取り付け致します(工賃別途いただきます。)
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